• "救急隊員"(/)
ツイート シェア
  1. 小松市議会 2021-02-08
    令和3年第1回定例会(第1日目)  本文 開催日: 2021-02-08


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開会 午前10時01分    ◎開会の宣告 ◯議長(高野哲郎君) ただいまより令和3年第1回小松市議会定例会を開会いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎開議の宣告 2 ◯議長(高野哲郎君) これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 3 ◯議長(高野哲郎君) 地方自治法第121条の規定による今期定例会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。  その他の報告は省略いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 4 ◯議長(高野哲郎君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
     ───────── ◇ ─────────    ◎会議録署名議員の指名 5 ◯議長(高野哲郎君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において   杉 林 憲 治 君   灰 田 昌 典 君 を指名いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会期の決定 6 ◯議長(高野哲郎君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から3月5日までの26日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 7 ◯議長(高野哲郎君) 御異議なしと認めます。  よって、会期は26日間と決定いたしました。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案第1号~議案第22号の     上程、説明 8 ◯議長(高野哲郎君) 日程第3、市長提出議案第1号 令和3年度小松市一般会計予算外21件を一括して議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 9 ◯市長(和田愼司君) おはようございます。  令和3年第1回市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と所信の一端を申し上げます。  新型コロナウイルスが初めて確認されて1年余り、感染者数が1億人を超えるなど、いまだ猛威を振るっています。世界各地の感染拡大都市が厳しい行動制限に踏み切っていますが、昨年末からワクチン接種が各国で始まり、コロナ克服に向けての希望が僅かですが見えてきたところであります。  国内においても、年明けに新規感染者が1日当たり8,000人に迫り、医療提供体制の逼迫も懸念されたことから、11都道府県に緊急事態宣言が再発令されました。  本市においては、現段階では大きな感染拡大には至っておらず、市民、事業者の皆様の御協力により、感謝申し上げます。もうしばらく制約のある生活が続きますが、引き続き感染予防を心がけてまいりましょう。  経済も打撃を受け、世界経済リーマンショック時の成長率マイナス0.1%を大幅に上回るマイナス4.4%と厳しい見通しが示され、日本経済においても日銀が2020年度の見通しをマイナス5.6%と発表しており、今後の動向を注視していかなければなりません。  一方、デジタルトランスフォーメーションが大きく進展する契機となり、暮らしやビジネスの在り方に変化をもたらしており、2020年は社会の大変革が始まった年として記憶されることになるのかもしれません。  さて、12年間にわたり市政を担わせていただいていますが、就任当時は、リーマンショックに端を発した世界同時不況であり、製造業に強みを持つ本市経済はとりわけ大きなダメージを受けていました。また、この前年頃から日本の人口がピークアウトし、人口減少時代に移行、本市では多額の市債発行が将来負担の増加と財政運営の硬直化を招いていたことも大きな課題となっていました。  一方で、北陸新幹線の開業や国際化が進む小松空港など大交流時代を控え、産業はもとより歴史や文化、自然など本市の潜在力を生かし、まちを発展させる絶好のチャンスを迎える大切な時期でもありました。  こうしたまちづくりの大きな変革期に当たり、民間の発想と手法で行政改革や財政再建に取り組むとともに、北陸の際立った国際都市としてイメージを高め、そして何より市民の皆様の幸せと笑顔あふれるまちをつくり上げ、次の世代へとつなぐという信念の下、スピード感を持って様々な課題に向き合い、改革に邁進してまいりました。  国の人口減少克服、地方創生に先立ち、10年ビジョンを策定、さらに新幹線小松駅開業を見据え、NEXT10年ビジョンにリニューアルし、人口キープやまちのイメージアップなどを掲げ、出産、子育て、健康長寿、教育、定住促進、産業、観光、文化など、多くの政策を市議会や市民の皆様と共に、また企業、大学との連携や国、県の御支援もいただきながら、全力で展開してきました。  その結果、住みよさランキングでは全国8位、高齢化対応度は1位と大きくランクアップ、高い評価をいただきました。若い世代の増加など各種データも上向き、小松駅周辺を中心に不動産開発が進むなど、民間投資も活発化しています。  変化が激しく先の見通せない時代、より大きな視点、トレンドで時代を先読みし、自分たちの進むべき方向性を示すことが大切であり、北陸新幹線全線開業やピークを迎える高齢化社会を視野に、市制100周年を見据えた20年ビジョン、Neo Komatsu2040の策定に取り組んでいます。  市役所の窓口機能の充実や人事、職員育成、業務改善省エネ活動、さらに業務委託や調達方式の改善など、様々な分野で民間手法による改革を重ねてきました。  都市基盤整備では、Komatsu A×Z SquareをSPCを活用した全国初の公的不動産開発手法で整備、駅西立体駐車場の整備は市の財政負担のない一括委託の手法で進め、木曽町住宅跡地活用においても民間資金で地域優良賃貸住宅を整備し、宅地開発も進めています。  防衛省との連携によるスカイパークの整備や安宅新地区土地区画整理事業など空港周辺の優良地の活用を図り、遊休資産の売却や貸付けを進めるなどストックマネジメントも高めてきました。  また、金沢大学を皮切りに7大学・研究機関と包括協定を締結、大学の英知により多くのプロジェクトを実施することができました。さらに、多くの企業と様々な分野でパートナーシップ協定を締結、お互いのノウハウや技術の相乗効果でまちづくりの可能性が大きく広がっています。  財政再建は、市民の期待が強いテーマであり、市のイメージにも大きく影響します。本市の長年の課題であった市債残高は、平成21年度よりプライマリーバランスを黒字化、平成21年度末の1,434億円を令和元年度末に1,199億円と235億円圧縮、臨時財政対策債等を除く実質ベースでは345億円圧縮できました。  土地開発公社保有用地についても、最大200億円余の簿価総額から令和元年度末では18億円余にまで圧縮できました。  固定費は、業務改善・改革のほか、市債残高圧縮による利子負担の軽減により累計230億円を削減、これを市民サービスや政策に還元してきました。  行財政改革は、市民の信頼を高めるとともに、新しい時代に対応したまちづくりを進める上で欠くことのできない重要なテーマであり、引き続き取り組んでいきます。  全国トップレベルの出産・子育て支援や予防を重視した健康づくりに取り組んできましたが、公衆衛生の重要性を再認識させた今般の感染症流行を受け、新たな条例を制定、心身の健康と健全な地域社会の持続などに向け、取組をさらに高めてまいります。  NEXT10年ビジョンの目標値として設定したいきいきシニア率75%は、スタート時の66%から70.5%まで高まりました。きめ細やかな支援や予防への取組により、高齢化対応度で全国1位の評価も受けることができました。超長寿社会が加速する今後20年が日本社会全体で向き合う大きなテーマであり、これからも予防と共創の力を高めてまいります。  誰にもやさしい、安心のまちを目指し、障害のある方や高齢者が安心して外出できるよう、やさしいまちづくりを推進してきました。ゆるスポーツの普及なども評価され、北陸の自治体で初めて、国の共生社会ホストタウンの登録を受けることができ、今後も多様性を認め合う社会の実現に向けて取組を高めてまいります。  自然災害の脅威から市民の生命、財産を守る防災・減災の強化は最優先テーマであり、全ての町内会で結成された自主防災組織の活動充実と地域の防災リーダーとなる防災士、しみん救護員の育成、校下ごとの避難所運営協議会の設立など、地域での防災体制づくり人づくりを高めてきました。  国の認定を受け、SDGs未来都市として、環境との共生はもとより、産業イノベーション、やさしい共生の社会づくりなど、未来志向のまちづくりを展開していきます。  先日、発表された本市ゆかりの企業等の連携で進める環境に配慮した次世代モビリティ研究開発への取組は、まさにSDGsのモデルとなるもので、新産業の創出や雇用のほか、教育、学びの面でも効果が期待できます。  里山振興では、一般財団法人こまつ里山SDGs倶楽部とも連携し、豊かな里山資源を活用した誘客促進など、日本の里山モデルを目指してまいります。  教育は最良の公共投資という考えの下、世界で、ふるさとで輝き躍動する人づくりを推進し、サイエンスヒルズや大学と連携した取組は、先進事例として全国に紹介されています。  加速する国際化に対して、全中学校にイングリッシュ・テーブルを設置したほか、全中学校にALTを、全小学校にイングリッシュ・サポーターを配置し、多文化理解と英語でのコミュニケーション力を高めてきました。  市立高校では、高大連携クラスを新設、より高い進路実現を目指し、大学等の講義受講により学習の基礎となる思考力を育むとともに、習熟度別授業やAIを搭載したアダプティブラーニング教材を使った学習を進めています。  平成30年4月、小松短期大学とこまつ看護学校を再編し公立小松大学を開学しました。教育熱心な土地柄にありながら唯一空白であった四年制大学の設立により、幼児教育から高等教育、そして生涯教育まで一貫した教育体制が構築されました。  大学開学の効果は、教育面のみならず、まちのブランドやイメージを高めるとともに、若い世代の人口流出に歯止めをかけ、全国から多くの若者を呼び込むなど、新たな人の流れを生み、まちのにぎわい創出、活力をもたらしています。さらに、不動産開発が活発化するなど様々な波及効果を創出しています。  東京オリンピックパラリンピックに向けては、世界9か国のホストタウンに登録、カヌースプリント・パラカヌーチーム……(「予算説明せえよ。予算説明、早くして」と言う人あり)。  議長。 10 ◯議長(高野哲郎君) 御静粛にお願いします。 11 ◯市長(和田愼司君) 世界9か国のホストタウンに登録、カヌースプリント・パラカヌーチームトランポリンチームの事前合宿の誘致ができました。  本市ゆかりの選手では、先日、松下選手、瀬立選手、鈴木選手に続き、ボッチャ競技田中恵子選手本市出身選手としては初となるパラリンピック出場を決めました。親子二人三脚で挑む本大会でのメダル獲得に向けて市を挙げて応援しましょう。  今後、ハンドボールをはじめトランポリンボート競技において代表内定が有望視されており、期待が高まります。  少子・高齢化が進み労働人口が減少する中、経済・社会の活力維持向上には、女性とシニアの社会参加の促進が大きなパワーとなり、第二次産業の比率が高い本市にとってはバランスの取れた産業構造に変革する意味で大きなテーマです。  働く女性を支援するため、女性起業チャレンジ塾を開講、これまでに400人以上が受講し、多くの方が起業やキャリアアップを果たしています。  また、3DCAD、AIなどの革新的な技術の導入や、i-Constructionによる生産プロセスの改善に取り組む事業者を支援することにより、男性色の強い建設業でも3DCADオペレーターデザイン分野で女性が第一線を担うようになりました。  工場再編や百貨店の閉店などにより難しい課題に直面していた小松駅周辺は、10年余りで再生、進化を遂げています。駅東エリアでは、世界的企業本社教育部門が集約されたこまつの杜や、「科学とひとづくり」の拠点、サイエンスヒルズこまつがオープンしました。  サイエンスヒルズは、JAXA、国立極地研究所国立天文台など国を代表する研究・開発機関にも協力いただき、特別講演会の開催や宇宙との交信、宇宙をテーマとした施設展示の充実、プログラミング教育の推進など、科学技術教育を提供する施設として進化しています。昨年には、宇宙飛行士の山崎直子さんに館長に就任していただきました。また、サイエンスヒルズは、アジア景観賞やBCS賞を受賞するなど、景観にマッチしたユニークで優秀な建築作品として評価を得ています。  5月には、こまつの杜がリニューアルされ、施設改装とともに超大型油圧ショベルが設置され、新たなシンボル駅東地区の魅力をさらに高めます。  小松駅の乗降者数は伸び、駅周辺の歩行者通行量も大幅に増えています。昨年度発表された基準地価では、商業地の平均変動率でバブル期以来28年ぶりにプラスに転じ、日の出町ではプラス5.2%と高い伸びを示しました。  新幹線開業後の駐車場需要を見据え、駅西で400台に収容台数を拡大した民営の立体駐車場が来春の完成、供用開始をめどに整備されます。  さらに駅東地区では、北陸電力が令和6年3月をめどに複合ビルを建設する計画です。ビルには、約250人体制とするオフィスや南加賀で最大規模となる多目的ホール、ホテル、商業テナントのほか、弥生時代から近世までの文化財を発信するギャラリーと公立小松大学が入居する予定です。  来年度から着工する駅東西広場については、新幹線開業に伴う駅利用者の増加を見据えて、交通機能の見直しを行う予定です。既に東口・西口・南口広場の3つのエリアに分け、路線バス、タクシー、一般車、高速・観光バスの乗降場を再配置し、ターミナル機能を強化していますが、さらに使いやすい工夫を加える予定です。  新幹線高架下の活用については、高架下プロムナードとして、観光案内、お土産・物産ショップラバトリーの機能を拡充するとともに、ビジネスラウンジ、学びのライブラリーを設ける計画です。  小松駅周辺は、明らかに人の流れが変わり、民間投資を呼び込むなど経済の好循環が生まれています。さらに、新幹線開業に向けて南加賀のターミナルとしての機能を高め、2大ターミナルである小松空港との近接性、一体感を創出することで、大交流時代拠点都市となるよう確信しています。  国際化が進む小松空港は、コロナ禍にある現在は厳しい状況にありますが、長年の課題であった臨空エリアの活用に向けて土地区画整理事業が本格化します。今年度中には民有地の取得がほぼ終了、来年度から工事に着手する予定です。空港利用者が集えるスペースのほか、空港と海外をつなぐ産業、海外企業の代理店などの集積を図り、国際都市こまつシンボルとなる北陸の臨空エリアの形成を目指します。  新幹線開業を見据え、本市が誇る地域資源を「歌舞伎のまち」をはじめ7つの観光ブランドとして魅力を磨き、発信してまいりました。  こうした取組の成果として、石の文化が日本遺産に認定され、観光誘客のための整備やモニターツアーの実施などのプロモーションのほか、石材や九谷焼を活用した店舗、工場などの整備に対して地域産材利用促進奨励金の対象に加えるなど、地場産業の活性化も推進してきました。  さらに、安宅湊が日本遺産に追加認定、安宅テラス勧進帳ものがたり館もリニューアルし、安宅公園も計画的に整備を進めています。  近年、日本の原風景と言われる里山が観光資源として外国人を中心に旅行者を魅了しています。本市の里山エリアには、豊かな自然、手入れの行き届いた田園や森林に加え、那谷寺や粟津温泉、苔の里、さらには日本遺産に認定された石切り場など、他では体験のできない固有の地域資源が存在しています。  これまで、里山自然学校大杉みどりの里や里山自然学校こまつ滝ケ原、里山健康学校せせらぎの郷、大杉江戸古民家の里など、地域が持つ特徴に応じ、コンセプトを色分けしながら環境整備を進めてきました。  また、小松の里山に魅せられ、苔の里のWisdom House、滝ケ原町のTAKIGAHARA HOUSE、観音下町の酒蔵などの民間施設の立地や移住も進み、着実に旅行者が増えてきました。  また、(株)コマツ創立100周年の今年5月には、官民連携で整備を進めてきました本市基幹産業のルーツ、遊泉寺銅山跡遊泉寺銅山ものがたりパークとしてオープン、日本遺産の発信、産業遺産を学び伝える新たな施設として小松の里山に魅力が加わります。  平成27年5月、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、木場潟公園を主会場として開催されました全国植樹祭は県内外からの約1万1,000人の人が参加、両陛下によるお手植え、お手まきを中心に、大会テーマ表現、大会宣言などが発表され、招待者が森林資源の利活用や緑の循環を誓い、記念植樹を行いました。  木場潟については、これまでも県や木場潟公園協会、企業や大学と連携しながら、様々な環境整備や水質改善などに取り組み、今では石川県を代表する景勝地、市民の健康づくりと憩いの場、環境教育の実践の場、カヌー競技のメッカとして、市民に多くの恵みを提供する大切な場所となっています。桜回廊事業の実施で周遊園路が桜でつながり、今後は県による東園地の整備も進められ、入園者100万人に向けて、さらに魅力が高まります。  粟津駅駅東地区では市道の修景舗装や駐輪場の改修を行い、駅西地区では土地区画整理事業による住宅地整備と市道の拡幅が完成、都市基盤が整備され、住宅開発が進んでいます。財務省やJRとの協議を経て、駅東西自由通路についても事業着手を図っていきます。  幸八幡線は、現在、若杉町まで供用しており、今後、残りの区間約1キロメートルの用地取得と工事を実施し、令和4年度中に全線開通の予定です。  国道8号線は、今年度中に千代能美インターチェンジから八幡インターチェンジまでの区間2.3キロメートルを残し4車線化が終わる見込みで、残りの区間についても早期着手を国に強く要望しています。  小松白川連絡道路は、実現までには高いハードルもありますが、インバウンドや国際貨物を含む物流面、災害時の代替補完機能など両県や東海北陸地方にとって意義のあるプロジェクトであり、特に国際空港、新幹線駅の2大ターミナルが近接する本市にとっては、高規格道路の起点となることは観光や経済面などで大きくチャンスが広がることになることから、国会議員を先頭に両県をはじめとする関係自治体と連携し、国に対して働きかけております。  コマツウェイ総合研修センタに続き、公立小松大学が開学、1学年240名の生徒が入学し、約100人の教職員が雇用されました。このほか、進学塾、学習塾、英会話教室などが小松駅周辺に集積し、市域全体でも約60事業所と、近隣都市に類を見ないほど教育産業が盛んになっています。  また、製造業のみならず、医療、教育、観光、商業、6次産業等の振興がバランスよく図られてきました。医療分野ではiPS治療に必要なバイオ医薬品製造プラントの増設や研究施設の新設、観光分野では2つのインバウンド対応型ホテル商業分野では北陸最大級商業施設がオープンし、雇用や交流人口の拡大につながっています。また、旧西尾小学校を活用し、カフェ・レストランのほか、地域振興や発酵食の研究機能を有するキャンパス、国内外からの来訪者に向けた滞在型施設が今夏にオープン、ワーケーションやテレワークなど新たな働き方にも対応します。  本市は日本海側の中心に位置し、三大都市圏にも近いという位置関係にあります。世界とつながる国際空港高速道路インターチェンジに加え、新幹線開業により高速交通の拠点が隣接する全国でも屈指のアクセス環境が整うことは大きなアピールポイントです。  開発中の臨空エリア高度利用を含め、バランスの取れた産業構造を構築、たくましい産業に向け取組を高めてまいります。  それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明申し上げます。  提出いたしました議案は、予算案17件、条例案4件、その他の議案1件、合計22件です。  まず、令和2年度補正予算案についてです。
     補正額は、一般会計18億2,244万9,000円、特別会計減額4億781万7,000円、企業会計6億2,880万円、合計20億4,343万2,000円、補正後の予算累計額は、一般会計で621億3,451万円、全会計の合計では1,165億2,634万1,000円となります。また、繰越明許費として35億7,353万9,000円を計上しています。  補正予算案の主な施策のうち、新型コロナウイルスワクチンについては、今月中旬から医療従事者等からの接種が始まります。市対応分としては、4月上旬から65歳以上の方を対象に接種を開始いたします。その後、4月下旬以降から基礎疾患のある方と高齢者施設等に従事の方を開始、一般の方は5月中旬からの予定です。接種場所は、市内の指定医療機関での個別接種のほか、市が設置する3か所の集団接種会場となります。接種費用の個人負担はありませんが、市から送付されるクーポン券が届いたらコールセンターに予約し、医療機関または集団接種会場で接種する流れとなります。  今回、1人2回分の接種費用のほか、コールセンターや集団接種に係る業務委託料などの事務経費を計上しており、費用についてはほぼ全額、国から交付される予定です。  なお、実施に当たっては、医師会とタッグを組むとともにワクチン接種専門チームを設置、3月1日には市民向けのワクチン接種第2報を個別配布し、接種に当たっての理解を御確認いただき、3月中旬には65歳以上の方にクーポン券をお送りします。  施設等の衛生対策の強化については、救急搬送後に救急隊員が感染防護衣を着脱する際の感染リスクを避けるため、オゾン除菌テントシステムを導入します。こども園や学校については、国からの追加支援を受け、感染症対策を徹底するため、保健衛生用備品、消耗品等の充実を図ります。  「Go Aroundこまつ」については、利用者や店舗からの高い評価と追加実施の要望があり、第2弾の実施を見据えてチケットのデザイン発注等の準備費用を計上しています。今後、感染拡大や地域経済の状況、国のGo Toキャンペーン事業の動向等を見極め、適切な時期に速やかに実施できるよう準備しておくものです。  社会資本整備関連は、昨年末に閣議決定された国土強靱化新5か年計画を盛り込んだ国の第三次補正予算に関連するものです。  幸八幡線は令和4年度の完成を目指し、若杉町から八幡インターチェンジまでの区間の整備を行い、北国街道無電柱化は無散水融雪の歩道整備及び道路照明設備の設置を行うもので、本年度をもって龍助町、西町区間の整備が完了します。  安宅新地区区画整理事業は、令和4年度中の工事完成を目指し、土地造成のほか、区域内幹線道路の整備等に着手しますが、このほか通学路整備、橋梁改修等について計上しています。  公園関係では今年度から工事着手している安宅公園リニューアルについて多目的広場整備に係る費用など、農業施設関係では農業用機械等の購入補助のほか、排水機場の耐震化などの県営事業に対する負担金等を計上しています。  教育施設関係では、矢田野小学校の大規模改造に係る費用を計上しています。  一般事業分としては、蓮代寺こども園整備への補助金、障害者医療費の増額、ふるさと納税の増額に伴う返礼品等に係る追加費用などを計上しています。  除雪費については、12月と1月の大雪への対応に係る費用について不足分を計上するものです。なお、農業用ハウス被害については、国で検討中の支援制度が決定次第、速やかにJA小松市と共に対応いたします。  歳入では、国補正予算を活用した事業に係る国庫支出金や市債の増額ほか、感染症流行に伴う企業収益悪化等による市税及び譲与税、交付金の減額、減収補填債の増額等を行うものです。  また、今回、社会福祉の充実、教育、文化の振興、SDGs推進等を目的に、多くの法人、団体、個人の皆様から御寄附をいただきました。また、ふるさと納税については、現在2億9,000万円余と予算を大幅に上回る御寄附をいただいており、感謝申し上げ、御意向に沿い大切に活用させていただきます。  公営企業会計については、下水道事業会計では、国土強靱化関連としてポンプ場の機器更新のほか、石橋川排水区の遊水地整備等に係る実施設計に着手します。病院事業会計では、歳入で感染症流行に伴う入院収益の減額と空床補償に係る県交付金を計上するとともに、歳出で感染症病棟等の改修費用に係る引当金などを計上しています。  次に、令和3年度当初予算案についてです。  本来であれば、当初予算案は年間を通した市政の予算を提示し、当該年度の市政の運営方針を明らかにするものですが、3期目の任期満了を控え、骨格予算として編成しています。  当初予算額は、一般会計453億2,000万円、特別会計324億8,760万円、企業会計218億1,940万円、合計996億2,700万円となり、ほかに小中学校や体育施設の空調設備整備等に係る債務負担行為額4億1,300万円を計上しています。  それでは、令和3年度当初予算案のうち、主なものについて説明いたします。  まず、歳入についてです。  厳しい経済情勢の中、景気の動向に左右される法人市民税は、当初予算計上額は7億6,300万円と前年度当初予算額に対して3億9,200万円減といたしました。個人市民税では、雇用環境の悪化に伴う所得の減少により、前年度比で5億3,200万円減の54億6,800万円。固定資産税は、収入が減少した中小事業者等に係る事業用資産の減免制度の影響もあり前年度比5億900万円減の64億3,100万円としています。市税全体では145億1,900万円と前年度から9.6%、15億3,600万円の減収としています。  なお、固定資産税及び同様の減免措置がある都市計画税については、減免相当額について補填財源として国から特別交付金5億3,000万円が交付されます。  税の直間比率見直しの影響で市税からの財源振り替えとなった地方消費税交付金は、本来税率改正の影響が平準化される来年度は27億円程度まで増えると見込んでいたものが、前年度比4,300万円減の25億5,700万円と見ています。これら市税に準じた交付金の合計は4億9,200万円増の33億1,200万円とし、実質市税額としては10億4,400万円減の178億3,100万円としています。  普通交付税と臨時財政対策債を合計した実質普通交付税については、市税や地方消費税交付金の減収などの収入面と大学運営費分の増額のほか、コロナ禍で落ち込む地方自治体の歳入に対して一般財源総額を確保する措置など、需要面の影響を加味し、前年度比14億7,000万円増の91億7,000万円としています。  歳出では、退職予定者数の増加等により人件費全体として約2億4,000万円の増、扶助費は私立認定こども園等運営費や障害関連の給付の伸びなどにより3億6,000万円の増、合計で100億円台をさらに上回り110億円余りとしています。  公債費は、通常分はマイナスとなりますが、県から返還される観光ファンド出資金を財源とした市債償還や市税の支払い猶予の財源振り替えとして、今年度に発行する猶予特例債の償還の影響で5億7,000万円の増としております。  投資的経費は、3月補正への前倒し、骨格予算化等の影響で48億1,000万円余としていますが15か月予算では59億2,000万円余とほぼ前年並みとなります。  予備費については、感染拡大や地域経済の状況応じて速やかに施策を実行するため、当面の感染症対策の財源分として別途2億円を計上しています。  それでは、当初予算案に計上いたしました主な事業について説明いたします。  第1は、「まちの成長・発展に向けて」です。  北陸新幹線小松駅開業は、当初の計画から1年程度延期され令和6年となる見通しですが、小松駅周辺の整備については計画どおり実施し、小松駅開業まで、まちづくりのレベルを一段と高めます。  来年度、令和4年度中の供用開始を目指し、東西広場の整備に着手します。新幹線駅舎側の駅東広場は、タクシー乗り場を集約し混雑解消を図ります。在来線駅舎側の駅西広場には、新たに送迎車駐車場を設けることとし、東西広場を合わせた送迎車駐車場の台数は倍増します。また、両広場には、悪天候時でも快適に移動できるよう屋根付通路を設置します。令和3年度は、新幹線駅舎の建設工事の進捗に合わせ、駅東広場の整備に取りかかります。  また、高架下プロムナードの活用に向け、実施設計を行います。地酒や九谷焼など小松の魅力あふれる土産コーナーと観光案内、リラックスして読書、談話ができる図書館やビジネスラウンジなどを備え、市民や鉄道利用者が交流、憩いの場として快適な時間を過ごすことができるとともに、小松の文化、芸術を発信する楽しい駅ナカプロムナードを目指します。  さらに、「こまつ絵巻」をテーマとして、工芸、洋画、日本画、書、写真など、市内美術関係者の総合力でこまつの美を発信するため、新幹線駅構内の改札内柱に設置する九谷焼陶板の制作のほか、高架下プロムナードでの展示企画や展示作品の制作に取りかかります。  第2は、「観光・文化の推進」です。  11月13、14日、文化庁、日本遺産連盟、小松市主催、観光庁共催により、日本遺産サミットin小松が開催、歴史や文化、伝統を語る全国104のストーリーが集結します。全国の日本遺産の紹介、シンポジウムのほか、ものづくり体験ツアー、リモートツアー、ふるさとの伝統芸能で魅了する舞台、お祭りステージ、さらにはカンボジア国シェムリアップなどの世界遺産と石文化で交流する世界とつながるオンライン会議なども予定しています。この機会に、日本のものづくりや海上交易のルーツとも言える小松市の2つの日本遺産を発信するとともに、多様なものづくりの現場を巡る産業観光ツアーや、里山地区などの地域拠点での様々な取組の発信などを行うこととし、小松の魅力と市民、企業の総合力で全国からのゲストと交流し、おもてなしいたします。  このほか、CERABO KUTANIを拠点に産業観光を推進しているGEMBAプロジェクトは、石材や繊維関係、食品分野まで活動を広げるほか、ものづくり観光の推進のためにウェブサイトの準備を始めます。また、能美市との連携で取り組んでいるKUTANismでは、現代アート的な工芸作品を歴史的な建造物に掛け合わせる演出を行う新たな展覧会を北陸3県の工芸都市と同時開催いたします。  第3は、「地球環境の保全」です。  今年度は、生活圏への熊の出没が目撃だけでも226件発生し、市民の皆様には大変な御心配をおかけし、さらに85町内会では草刈り、柿の除去など協力をいただきました。  市では、専門家のアドバイスを基に、人身被害の防止はもとより、人と野生獣のすみ分けの実現を目指し、こまつクマ出没防止プランを策定いたしました。出没多発地帯のゾーニングを行い、今後、重点対策地域に侵入防止柵と緩衝帯を整備することで市街地への移動を防ぎ、山間地では餌場づくりも行います。また、自動通報監視カメラや通報装置付の捕獲おりも設置するなど、ICT機器を活用し、安全で効率的な監視・捕獲体制も整備します。このほか、ドローンや赤外線スコープを配備するとともに、関係機関との連携を強化、人材・後継者育成も図ります。また、出没予防や遭遇時の対処に関する啓発のほか、クマ出没対策補助金の活用による予防対策を進めていきます。  また、全ての小中学校においてSDGsについて考える特別授業を実施いたします。  第4は、「東京オリパラとスポーツの推進」です。  5月31日に開催予定の聖火リレーでは、スポーツと音楽の力で市民の記念すべき日となるよう準備を進めています。  7月、8月には、世界9か国からカヌー、トランポリン、パラカヌー競技の14チームが事前合宿で本市を訪れます。感染症対策はもとより、各国のクラブハウスや練習環境を整備し、選手が大会本番でベストパフォーマンスを発揮できるよう万全の体制で取り組みます。合宿期間中には子供たちとのオンライン交流も計画しています。  大会期間中には、パブリックビューイングや現地での応援を予定しており、本市ゆかりの選手や事前合宿を行った各国代表選手へ熱い声援を送りましょう。  スポーツ施設の整備関連では、小松総合体育館の空調設備の新設やアリーナの床改修、トイレ改修等のリニューアル工事に対して助成するほか、小学校グラウンド、地区体育館、木場潟スポーツ研修センターテニスコートのLED化工事を実施します。  第5は、「健康・福祉・安全安心の向上」です。  新型コロナウイルス感染症対策として実施している新生児特別給付金については、感染の不安を抱きながら妊娠を継続している状況が続いていますが、骨格予算という制約もあり、当面の措置として6月30日生まれの乳児まで対象期間を延長いたします。  高齢者及び子供のインフルエンザ予防接種についても、引き続き今年度の特別措置と同一の自己負担額軽減を図ります。  国民健康保険税については、国保運営協議会の答申も踏まえ、子育て世帯の経済的負担に配慮し、18歳未満の子供の国保税均等割額を軽減いたします。  妊婦健康診査については、多胎妊娠の妊婦の心身の負担に配慮し、補助対象となる健診回数を14回から20回まで拡大いたします。  安全運転サポートカー補助金は、国の制度に上乗せ助成するものですが、国が予算を繰越し、繰越予算内で事業を継続することを決定したことから、市制度についても6月末日までの予定で延長いたします。  8050問題といった多様化、複合化する福祉ニーズに対し、新年度から始まる国の重層的支援体制整備事業を活用し、支援体制を強化します。本市では、5つの専門部会を設置しているくらし安心ネットワーク協議会の下、関係機関が連携して困難ケースに総合的に対応していますが、新たな制度を活用することでより手厚い対応が可能となったことから、複数分野の機関が参加し、支援方針を検討する会議を設置するほか、適切な支援につなぐコーディネーターを配置し、分野や制度の枠を超えたトータル的な見守り支援体制を強化します。また、地域の社会資源を活用し、居場所や就労機会を提供するほか、地区社会福祉協議会の共助による支援活動を拡充し、総合的な相談支援体制のさらなる拡充を図ります。  令和4年4月の開園を目指す松東地域こども園は、来年度から建設工事に取りかかります。里山や田園を望む絵本ホール、昆虫の森やビオトープを配した園庭など充実した環境で、遊びを通じて五感を鍛える体験型教育・保育を行います。ALTとの交流など松東みどり学園との連携やタブレット端末を活用した幼児教育など、先進的な取組も行います。  同じく、のしろ児童館も令和4年春の開館を目指します。衛生環境にも配慮した開放的な建物とし、中庭を中心に内と外、人と地域がつながるイメージで、地域やシニアの方も子育てに加わる多世代交流の拠点を目指します。  12月議会で承認いただいた消防団員の処遇改善については、改正された条例に基づき年報酬額を引上げし、団員の確保と地域防災力の充実強化を図っていきます。  第6は、「世界でふるさとで輝くひとづくり」です。  1人1台のタブレット端末の配備については、12月に全小中学校及び市立高校の児童生徒に配布、1月中に基本操作の習得を終え、今月より授業等での本格的な活用を開始しています。様々なソフト、アプリを活用し、一人一人の習熟度に合わせた学習や、児童生徒が互いに意見交換しながら理解を深め合う学びなどを進めるほか、英語でのコミュニケーション能力を伸ばし、また、いじめに関連した悩みの報告、相談など、デジタル技術を通じた効果的な授業・学習環境づくりや子供たちの心に寄り添う学校づくりを推進いたします。  また、こども園についても、幼児教育デジタル教材を導入するなど、幼児教育と小学校教育の円滑な接続に取り組みます。  施設整備では、荒屋小学校と日末小学校、安宅中学校の空調復旧工事を行います。サイエンスヒルズは、展示企業の協力によりワンダーランドを一部リニューアルいたします。  第7は、「スマートシティ・スマート市役所の推進」です。  スマート市役所に向けて、昨年10月からパソコンやスマホで、いつでもどこでもオンラインで手続ができるこまつ電子申請サービスの運用を開始しており、来月からは簡単に転入手続ができるスマート窓口システムを導入し、待ち時間を短縮します。  住民情報などを管理する地方自治体の基幹システムについて、全国共通の標準仕様に準拠したクラウドシステムへの令和7年度までの移行を義務づける国の計画を受け、来年度、標準化による業務運用や関連システムへの影響などを調査し、円滑な移行に向けた課題整理や移行スケジュールの検討を行います。  あわせて、今後のデジタル社会に対応できる人材を育成するため、職員のデジタルスキル向上のための研修やICT関連の資格取得を促進していきます。  橋梁の安全点検について、金沢大学と連携し、5G通信でアップロードされたドローンなどを活用した超高性能撮影画像をAIが分析し、損傷状況等を自動検出する実証実験に取り組みます。  また、水道管についても水道管の位置情報、材質、環境条件、修繕履歴等のデータを基にAIが分析し、劣化状態を予測診断する取組をはじめ、低コストで効果の高い予防保全、効率的な維持管理を推進します。  市内事業者のデジタル化に向けては、今年度、経営モデルチェンジ支援事業の補助率を引上げ、既に50社以上が展開しており、引き続き、生産性向上や働き方改革につながる取組を支援していきます。  また、農業分野でもスマート農業用機械の導入等に対する補助率を引上げ、効率的で生産性の高い農業を目指します。  以上が令和3年度当初予算案に計上しました主な施策の概要です。  条例案としましては、小松市介護保険条例及び小松市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてなど4件、その他の議案として工事請負契約についての1件を提出しています。  終わりに、今後の市政に対する私の思いの一端を述べさせていただきます。  世界を震撼させる感染症の流行、不透明さを増す世界情勢、本格化する人口減少や超高齢化など日本全体が大きな変革を迫られる中、今夏に東京オリンピックパラリンピックが開催され、約3年後には新幹線時代の幕が開き、本市がさらに成長する時代がめぐってきます。  豊かな自然、悠久の歴史と伝統ある文化、強靱な産業力と技術力、北陸一の優れたアクセスと日本の真ん中に位置するロケーションのよさ、そして何よりふるさとを愛し、進取の気性と共創の心で、まちや人々を力強く優しく育んできた市民の皆様の力と地域の絆。こうした恵まれた地域資源とふるさとを育んできた民の力は大いに誇るべきものです。  グローバル化が進む中、この高いポテンシャルで北陸の際立ったまち「国際都市こまつ」をつくり上げていきます。  多くの市民の皆様から、4期目の市政を託していただけるならば、一日一日、心を込めてお一人お一人のお幸せを追求し、そして、これまでの経験と実績をフルに発揮し、みんなの笑顔あふれる最幸の小松に向け、全力で邁進する決意であります。  「学び」をテーマに変貌し続けるJR小松駅周辺を含め、新幹線小松駅開業に向け、駅舎や周辺環境の機能と魅力を高め、南加賀のターミナルとしてつくり上げていきます。小松空港は、より機能性と利便性を高めるとともに、NEW臨空ゾーンの形成により、世界とつながる北陸の拠点空港に進化させていきます。さらに、次世代技術により2大ターミナルの接続性を高め、大交流時代に生きる強い小松のシンボルになります。  里山エリアは、美しい自然と産業が調和するSDGsシンボルゾーンに進化させていきます。食や次世代モビリティ開発拠点など、経済と環境が両立する新産業を創出します。また、超長寿社会の到来を見据え、未来型産業、都市型産業など、若者や女性、シニアも働ける多様な産業と雇用を創出し、バランスの取れた日本有数の産業都市を目指していきます。  少子・高齢化が進む中、市長就任以来、一貫して健康、福祉、医療、教育の充実に努めた結果、住みよさでは全国8位、高齢化への取組では全国1位と高い評価を得ることができました。これからも、これに甘んじることなく、子育て、働きやすさ、家族の健康と長寿など、赤ちゃんから高齢期まで、みんなの暮らしの質を一段と高めるまちづくりを進めていきます。引き続き、市民の皆様や地域、多くの応援をいただいている大学や企業、団体など、様々な方々と共に、健康長寿を喜び合えるやさしいまちを目指していきます。  教育は最良の未来投資、人材育成は市政最大の使命です。幼児教育から生涯学習まで、小松に住む皆様、訪れる方々が世代を問わず学ぶことができる環境づくりをさらに進めていきます。公立小松大学の開学で構築された一貫した人づくりの体制をさらに強化、知の拠点化で全世代に深い学びを提供していきます。また、新しい学校教育スタイルを目指し、ハード、ソフト両面から未来の学校づくりを進めていきます。  行政に対する信頼がまちづくりの前提です。心を込めた行財政改革で、健全財政とまち発展を両立させていきます。これからも、民間活力の導入と民間投資を呼び込むまちづくりで、未来に安心の財政と活力のある都市基盤を実現していきます。  最後に、まちづくりの究極の目的は、市民の幸せの実現であると考えます。これからも、いついかなるときでも、市民の皆様との対話を最優先し、知恵と工夫で、ふるさと小松をもっとすばらしいまちに、NEXT10年ビジョンの実現により、市民の皆様一人一人が幸せを実感できる、笑顔あふれる最幸の小松をつくり上げ、未来へつないでまいりましょう。  以上で提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 12 ◯議長(高野哲郎君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明9日から15日までは議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 13 ◯議長(高野哲郎君) 御異議なしと認めます。  よって、明9日から15日までは議案調査のため休会することに決しました。  次会は、2月16日午前9時30分から会議を開き、市長提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 14 ◯議長(高野哲郎君) 本日はこれにて散会いたします。
          散会 午前10時56分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...